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発展途上国の悪臭等で感染率を判断せずHIV検査を

HIVは他の感染症に比べて感染率が低く、感染経路がはっきりしているため、知識を持って適切に対処すれば、感染を防止することが容易にできます。
感染するのは、HIVウィルス感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳が、粘膜や傷口に接触した場合です。
これ以外では、例えば同じ蚊に刺されても、唾液や汗や尿に触れても感染はしません。
感染する条件がはっきりしているため、発展途上国だから、とか、悪臭のある場所だったからなどということで判断するのは適切ではありません。

日本は先進国ですが、HIV感染者数も、エイズ発症者数も増加の一途をたどっています。
先進国の中で、そうした数が増加しているのは日本だけです。
こうしたことからも、発展途上国だからより危険で、先進国だから安心というわけではないことがわかります。

先進国のほぼすべてで、患者数が増えなくなったのは、治療方法が確立し、感染者の体内のHIVウィルスの数を劇的に減らせるようになったことも一因と考えられます。
ついこの間まで、HIVウィルスの増殖を抑えることは不可能なことでした。
しかし、それを抑える薬が開発され、現在では、その薬を生涯飲み続ければ、HIVウィルスに感染しても、死に至ることはなくなっています。
その薬を飲んでさえいれば、検出できないほどにHIVウィルスの数を減らすことも可能です。
体内のHIVウィルスの数が、汗や涙や唾液中の数程度まで減ったら、感染の確率は相当低くなります。
そうした状態になった母体から自然分娩しても、新生児にはほとんど感染しないと報告されているほどです。

早期発見して早期に薬を服用し始めれば、普通の生活がおくれます。
そのために、感染機会があったら、その都度HIV検査を受けることが大事です。

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